HbA1cリファレンス(ネットワーク)ラボラトリー

 HbA1cは2011年7月から施行された新しい糖尿病診断基準の第一項目に繰り入れられました。このため今まで以上に施設間差の是正が強く望まれます。
 現在、HbA1cは施設間差の是正ならびに国際的な標準化作業が精力的に行われていますが、標準化の維持・管理にはリファレンスラボの機能とそれを運用するためのシステムが重要です。当臨床検査科は国際臨床化学会(IFCC: International Federation of Clinical Chemistry)が中心となっているHbA1c国際標準化のネットワークラボ(世界16施設)の1つとして、また、日本糖尿病学会ならびに日本臨床化学会が行っているHbA1cの国内における標準化を支えるリファレンスラボとして機能しています。

HbA1c標準化維持管理システム

IFCC Network Laboratory

「東京都衛生検査所精度管理調査」のリファレンスラボ

主に都内の登録衛生検査所を対象とした「東京都衛生検査所精度管理調査」は昭和57年度から毎年行われており、当微生物検査室はリファレンスラボとして参加しております。目的は東京都健康安全研究センターで作製された検体試料(菌の性状)の安定性をモニターすることです。
一般的な外部精度管理調査と異なり、報告されるべき菌の性状は日常検査に使用している機器・試薬による調査のみにとどまらず、その同定・薬剤感受性試験結果を多方面から調査して報告しております。また、試料に混在している常在菌についても通常は報告の必要はありませんが、菌名のみ報告しております。
これらリファレンスラボの結果は公表されることはなく、年度末に開催される講習会での講評から自施設の精度管理に役立てております。