尿素呼気試験

目的

胃潰瘍や十二指腸潰瘍の発症、再発の原因となるヘリコバクター・ピロリ菌の存在の有無を調べる検査です。検査薬を服用し、服用前後の呼気の成分を調べることで診断します。

原理

ピロリ菌は高いウレアーゼ活性を有しています。安定同位元素13Cで標識された検査薬(13C-尿素)を服用すると、胃内にピロリ菌が存在する場合、ウレアーゼ活性によって13CO2とNH3に分解されます。13CO2は血中に移行した後、呼気中に排出されます。この原理を応用して呼気中13CO2濃度の変化を測定することにより、ピロリ菌の存在を検出する方法です。

方法

1.空腹の状態で呼気を専用のバッグに採取します。
2.検査薬を1錠服用します(噛まずにお飲みください)。
3.20分間、椅子に腰かけて安静にします。
4.もう一度呼気を採取します。

検査前後の注意事項

  • 検査を受ける4時間前から飲食を中止してください。
  • 飲食した場合は検査が出来なくなることがあります。
  • 検査終了までは飲食、喫煙はできません。

尿素呼気試験で来院される方へ

再来受付をした後、外来採血室にお越しください。

採血部位はご自身で5分以上の圧迫をして下さい。