負荷心エコー検査
目的
負荷心エコー検査は、運動や薬物により心臓に負担をかけることによって、安静時には認められない心臓の筋肉の動き、血液の流れ方の変化について超音波を用いて調べる検査です。当検査室では、仰向きで自転車(エルゴメーター)をこいでいただく運動負荷心エコー検査を行っています。
方法
- 上半身裸または下着などの軽装で、ベッドに仰向けになっていただきます(上からタオルをかけます)。
- ベッドに設置したエルゴメーターのペダルなどの位置調整を行い、仰向けの姿勢で足腰への負担を最小限にして自転車をこげるように設定します。また上腕に血圧計のマンシェットを巻き、血圧を測定します。必要時には、体内の酸素濃度を測定するモニターを指先に装着することもあります。
- 負荷をかける前に安静時の心エコー検査を行います(約5~10分間)。
- エルゴメーターのペダルをこいでいただき、負荷を開始します。約2~3分ごとにペダルを重くして、心臓にかかる負担(運動量)を重くしていきます。実際に運動していただくのは10~15分程度です。運動している最中に、血圧、脈拍を測定しながらエコー画像を記録し、心臓の動きを評価します。年齢を基準に設定した目標心拍数を目安に運動負荷を行いますが、疲労、著しい血圧上昇、胸部症状や不整脈出現などを認める際には負荷を中止します。
- 運動終了後、血圧、脈拍が開始前の状態に回復するまで横になって安静にしていただきます。
所要時間
- 約30~40分です。運動負荷の程度や患者さんの状態によって、これよりも長くかかることがあります。
注意点
- 食事は検査2時間前までにお済ませください。
- 検査当日の薬の内服については、外来主治医の指示に従ってください。
- 外来でお渡しした同意書を当日ご持参ください。
- 足や腰に痛みや怪我がある場合には、必ず検査前にお申し出ください。
- 検査開始前に、息切れや胸の痛みなどの症状についてお聞きしますが、症状に変化がある場合にはお申し出ください。検査を安全に行うためにご協力をよろしくお願いいたします。
