ご挨拶

臨床検査技術室
室長
横田浩充

 臨床検査技術室は当院の臨床検査技師を統括し、それぞれ専門性の向上と効率的な要員配置を図り、円滑な業務を行う診療支援部門として2015年4月1日に設置されました。臨床検査科、輸血・細胞療法センター、病理診断科、産科(胚培養士が関わる業務)で構成されております。また、感染制御部および医療安全管理部に臨床検査技師を配属し、リアルタイムな感染対策・医療安全業務を支援しています。  

 臨床検査技術室の進むべき方向は、病院の理念である「患者さんに優しく患者さんに信頼される患者さん中心の医療を行うこと」、「先進的医療を開発し質の高い安全な医療を提供すること」を実践することにあります。これには、日本の臨床検査を牽引できる組織を構築し、常に患者さまの視点から臨床検査を見つめ、思考していく必要があると考えております。その結果、時流に沿った臨床検査のあり方を提唱するとともに、その情報を発信できる組織でなければならないと考えております。

  私たちは、これまでも、質を確保した臨床検査の実践、新たな臨床検査法の開発、教育を担い、各種学会活動、研修会の開催を通じて、その重責を担って参りました。しかしながら、現在、医療経済を取り巻く環境の厳しさを実感し、新たな岐路に立たされております。経済効率を考慮しながらも、積極的な診療支援、先端医療を支える臨床検査の導入や開発、臨床検査技師の教育・研修・育成、実用的な研究はこれまでと変わらぬ責務と信じ、前進する所存であります。

 病院の各診療科の医療従事者ならびに臨床検査科、輸血・細胞療法センター、病理診断科、産科の部長・教員・臨床検査技師が連携し、有機的かつ機能的にまとまり、大学病院の使命である診療・教育・研究・社会貢献を追求して参ります。

 皆様からの変わらぬご指導・ご鞭撻を賜りたくお願い申し上げます。