肺機能検査室

気道過敏性試験

目的

気管の過敏性を調べる検査です。気管支喘息は、気道が過敏になっているために様々な刺激に対して咳や呼吸困難などの症状が出現する病気です。この検査は気管支喘息やそれに似た病気の診断、治療効果の判定に有効な検査です。

方法

  1. 椅子に座り、鼻をノーズクリップでとめ、マウスピースをくわえて、口呼吸で測定します。
  2. ごく薄い濃度の気管支を狭くする作用のある薬(気管支収縮薬)を吸入し、気管支の狭さ(「呼吸抵抗」という指標)を測ります。
  3. 呼吸抵抗を連続して測定しながら、気管支収縮薬を低濃度から1分間ずつ吸入し、徐々に濃い濃度の気管支収縮薬を吸入していただきます。
  4. 気管支は一定の狭さになるか、気管支が狭くならなくても最も濃い濃度の気管支収縮薬を吸入した時点で検査は終了です。
  5. その後、気管支を拡げる作用のある薬(気管支拡張薬)の吸入に切り替え、気管支が十分拡がったことを確認します。

注意点

  1. 検査前日の朝(検査24時間前)から、気管支拡張剤の内服および吸入を中止してください。ただし薬の内服・吸入を中止することにより、喘息発作を起こした場合は、速やかに気管支拡張剤の内服・吸入を行ってください。
  2. 前日に気管支拡張剤などの内服および吸入をした場合は、検査の前にお知らせください。検査が中止となることもありますので、ご了承ください。
  3. 中止指示の無いお薬は、普段どおりで結構です。
  4. 指に酸素モニターを装着しますので、ネイルアート(マニキュアなど)は外してきてください。
  5. 検査当日、同意書を必ずご持参ください。本検査は医師の立会いのもとで行います。
  6. お食事や喫煙は検査の30分前に終了してください。

所要時間

30分

ページトップ